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AIZOME
実践

AIでどこまでメディアを作れるか──企画から実装までの実践ログ

AI経営を実証するメディアを、コンセプト設計から技術選定・実装まですべてAIと作った記録。ホスティング選定の判断、ニュース自動収集、人とAIの役割分担、つまずいた点まで公開します。

文: SUKUMO

このサイトは、AI経営を実証するためのメディアです。だとすれば、サイトそのものもAIで作らなければ筋が通りません。実際にどう作ったかを、最初の実践ログとして記録しておきます。

決めたこと、決めなかったこと

作業を始める前に、AIとの対話で次の順に決めていきました。

  1. メディアのコンセプト(何を書くメディアなのか)
  2. コンテンツの柱(どんな種類の記事を出すのか)
  3. URL構成(どういう階層にするか)
  4. 技術構成(何で作り、どこに置くか)
  5. 実装

順番に意味があります。先に中身を決めてから、器を決める。これを逆にすると、技術的に面白いだけで誰も読まないサイトができます。

逆に、あえて決めなかったこともあります。事業内容です。受託にするのか自社プロダクトにするのかがまだ固まっていないため、どちらにも転べる構造にしました。具体的には、事業紹介ページを後から追加できる形でURL設計をしています。

技術構成を決めるまで

ホスティング先の候補は3つありました。

  • Vercel — 最も簡単。ただし無料プランは非商用限定で、リード獲得を行うサイトは商用扱いになる
  • Cloudflare Pages — 無料で商用可。動的機能にも対応できる
  • AWS Amplify Hosting — 設定はやや多いが、将来の拡張と学習の転用性が高い

最終的にAWSを選びました。決め手は費用ではなく、将来動的なサービスを作る可能性と、本業でも使える知識になることです。この判断自体、AI経営で重要な考え方だと思っています。目の前の最適解ではなく、次の展開に接続するかどうかで選ぶ。

決めた後に作ったもの

技術構成が決まってからは、思いつく機能を一つずつ形にしていきました。とくに時間をかけたのは次の2つです。

ニュースの自動収集・下書き生成

海外・国内のAI関連ニュースをRSSで定期的に取得し、重要度をAIにスコアリングさせ、経営者にとって重要と判断したものだけ速報記事の下書きを自動生成する仕組みを作りました。

ここで意識したのは、下書きまでは全自動、公開の最終判断は人が行うという線引きです。AIが「読者にとって重要かどうか」を一次判定し、人が承認・却下の一票を持つ。この役割分担がないと、機械的に生成された記事がそのまま公開される事故につながりかねません。

管理画面の内製化

記事の作成・編集、アイキャッチ画像の自動生成、SEOチェック、お問い合わせの管理まで、すべて自分専用の画面から完結できるようにしました。これも要件を一つずつAIに伝え、動かしながら直す、という同じやり方で作っています。

AIに任せた範囲

実装に関して、人が書いたコードは1行もありません。日本語で要件を伝え、生成されたものを確認し、修正を指示する。この繰り返しです。

ただし、要件定義は人が主導しました。「どういうサイトにしたいか」「なぜそうするのか」は、AIに聞いても出てきません。正確には、それらしい答えは出てきますが、自分の事業に接続していない一般論になります。

分担としてはこうなりました。

工程 担当 レベル
コンセプト設計 人が主導、AIは壁打ち C
技術選定 AIが選択肢と根拠を提示、人が決定 C
要件定義書の作成 AIが作成、人が確認 B
実装 AIが実装、人が確認 B
記事執筆 人とAIの共同 B〜C

AI経営の考え方で書いた4段階に当てはめると、ほぼすべてがBかCです。全自動(A)は一つもありません。

つまずいた点

要件を先に文書化しないと、手戻りが増える。 最初は思いつくままに指示していましたが、途中で方針が変わるたびに作り直しが発生しました。要件定義書を作ってから渡すようにしたら、格段に速くなりました。AIに仕事を任せるときも、人に頼むときと同じで、依頼の質が成果を決めます。

判断の理由を残さないと、後で迷う。 なぜCloudflareではなくAWSを選んだのか。その理由を書き残していないと、数週間後に同じ議論を繰り返すことになります。決定と一緒に根拠を残すようにしました。

見た目の失敗と、実際の失敗は別物として確認する。 ホスティング環境には、一定時間で応答を打ち切る制約があります。時間のかかる処理を実行すると、画面には「失敗した」ように表示されることがありましたが、実際には裏側で処理が継続し、数分後には完了しているケースがほとんどでした。エラー表示だけを見て対応を判断せず、実際のデータを確認する習慣がついたのは収穫です。

次にやること

現時点で公開したのは、記事を読める最低限の状態までです。ここから先の予定はこうなっています。

  • 記事を増やし、検索データを見ながら改善する
  • 診断ツールと資料配布を作り、読者の連絡先をいただける形にする
  • 事業内容を固め、事業紹介ページを追加する

進捗はこの実践ログに書いていきます。

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